「笑い」は処方箋~心の奥を動かす~

私はいつも比較的機嫌がいいです。それは心の奥が動いているか?といつも自分に問いかけているからかもしれません。

長期戦でストレスフルな生活を覚悟しなければならないとき、始めは気が張っているけれど、だんだん息切れしてきます。心が動かなくなる。そんな時「ああ、私ちょっと息切れしてるな」と早めに気づくことが出来るといいですね。そしてそんな時の処方箋を持っていると安心です。

では、どんな処方箋が考えられるでしょうか?

心のカサカサの処方箋

心が動かなくなってくると、私は心臓が「カサッカサッ」と動いているように聞こえてきます。
潤いがなくなっているのを感じます。

それは私の感情が色々なサインを出してくれるので気づくことができます。
例えば、いつも気にならないことが執拗に気になったり、聞いたり読んだりした事柄にやけに批判的になったりするのです。

ちょっとしたカサカサの処方箋

私の危機的状況寸前のサインは、お化粧をして外に出るのが億劫だと感じる日が何日も続くこと。いつもは3日とこもっていられないので、これはかなり強力な処方箋が必要です。
なので、日常的なストレスは、ここに至る前に気づいて気分転換をすることにしています。

寄り道して映画を観たり、美術館へ行ったり、舞台を観たり…
ぼーっとお風呂に入ったり、美しい月を眺めたり、美しい文章を読んだり…

旅行したい場所を調べてプランを練り、妄想しながらパッキング衣装まで決めてしまったり…

私の場合は、これで大抵の「カサカサ」から復活することができます。
人それぞれに心地いいことは異なると思いますが、すぐにはためにならないことを、「時間がもったいない」と言わずにやってみるのがコツです。

大きく深い乾きの処方箋

でも、それでは復活しないほどの大きなストレス、長くつづくストレスもありますよね。
そんな場合、どうしたらいいでしょうか?

残念ながら、そのストレスを消してしまうような方法はないようです。でも、一瞬なかったことにして、その間に立て直しをする簡単な方法はあります。

それは「笑い」です。
色々な笑いがありますが、もちろん明るく楽しい笑い、笑顔も含めた笑いです。

よく言われていることではありますが、大人は子どもに比べて圧倒的に笑っていないようです。そこで「笑い」について思い出してみましょう。

笑いの効用

病気の治療に「笑い」を取り入れようという動きがあります。根拠は「免疫力を高める細胞の働きが活性化する」から。エビデンスはわかりませんが体験からすると確かにあると思います。

私が実感している笑いの効用です。

◆緊張しているときほど笑顔をつくる

これは以前、仕事場の先輩に言われて忠実に守っていること。自信がなくてもにっこり笑うと自信があるように見えます。

◆ネガティブなことも笑顔でカバーできる

あっ!ピアスするの忘れた!ポイントがないなぁ。そんな時はいつもより何割増しかの笑顔に。「いいことあったの?」と言われます。

◆人から見えていてもいなくても笑顔をつくって話す

朗読教室の先生に言われました。「陰マイクでも笑顔をつくって話さないとキツイ声になるよ」と。逆に笑顔をつくると柔らかく相手に伝わります。

◆笑うと口角が上がる

知らず知らずのうちに下がってくる口角。笑うとまちがいなく上がる!

◆どんな状況でも面白いことは起きる

笑ってる場合じゃなくても意識して笑うと、次の瞬間状況が好転したりします。

人を癒す笑顔

何年か前、このような広告を東京メトロの中吊りでご覧になった方も多いでしょう。
私は柔らかい笑顔に、素敵だなと思いました。

「よく知ってる顔だけど誰だろう?」

そうだそうだ!この人だ!いつもど派手な黄色だからわからなかったけれど、やわらかいベージュがよく似合う。

「通勤ラッシュの混雑を緩和するためにピークを避けて通勤しませんか?」という、東京メトロのオフピーク・プロジェクトに、ピークを過ぎたオフピーク芸人として載った自虐的な広告ではあったけれど、自然な笑顔に癒されました。

お笑い芸人は人を笑わすのが仕事なので、顔映りのいい似合う色の衣装を着るよりも、敢えて違和感のある衣装を着て「そのかっこおかしい!」という出で立ちで勝負します。何だか頑張っているのが痛々しくさえありましたが、本当はこんな自然体の優しい人なんだろうなぁと、そのギャップも良かったのでしょう。新しいバージョンもあるけれど、私はこの年の写真が好きです。

笑い飛ばしてしまう!

年齢も越える

女優の若い頃の笑顔はそれはそれは素敵です。でも、年を重ねた時の笑顔も最高です。オードリー・ヘプバーンのように目尻のしわもほうれい線も笑い飛ばしてしまえ!と思います。

例えモデルでもスタイルバツグンだった若い頃に比べたら色々支障は出てくるけれど、それもジェーン・バーキンのように笑い飛ばしてしまいましょう!

泣くほど笑う

「最高の人生の見つけ方」という映画があります。邦画でも吉永小百合、天海祐希の共演でリメイクされているんですね。

末期のガン宣告を受けた男二人が入院して同室になりました。ジャック・ニコルソン演じるエドワードとモーガン・フリーマン演じるカーターです。

カーターは「その日」までのやりたいことリストをつくりますが捨ててしまいます。
それを拾ったエドワードは、リストを実行する旅に出ようと誘います。

エドワードは大金持ちなので自家用機で世界を旅するのですが、そのリストの中にはプライスレスの項目もありました。

「泣くほど笑う」

カーターは最後までユーモアを忘れず、エドワードお気に入りの最高級のコーヒー「コピ・ルアク」とは何なのか?をめぐって、病室で二人で泣くほど笑います。

決して、笑いで奇跡が起きたということではありません。でも、一瞬でも緊張が解けて心が穏やかになる。笑うことが多ければ、そのぶん免疫力は高まるのだと思います。

まとめ

失ったものは追わず、笑顔は忘れず、笑いを活力に変えて明日の太陽を迎えたいですね。

笑いだけではなく、泣くのもいいようですよ。
雨上がりの青空のようなすっきりとした気分になれます。でも大人になるとなかなか泣くきっかけがつかめない。そんな時は映画や小説で疑似体験をして、思いっきり泣いてしまいましょう。

みなさん、今日は何回笑いましたか?
この前泣いたのはいつだったか思い出せますか?

Style Season 黒滝伊都子

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