ステップアップのワードローブ

「人の前で話す機会が増えた」

「わたし、次の段階に進んでいるな」

そう感じている人は、それぞれの専門分野でがんばってきた人ですね。
「よりステップアップするために自分をどう見せたいか」を本気で考えるときです。

講座で話をする。プレゼンをする。大切な打合せにはどんな「装い」で臨もうか?

この「装い」がくれる自信ってばかになりません。あなたを内から外から後押ししてくれます。

その効果は…

・ふつふつと自信がわいてくる
・「こんな人と仕事がしたい」「こんな人に習いたい」と思われる
・来てほしい人を引き寄せる効果がある
・その気になればすぐにでも実行できる
・想いが実現する

こんなステップアップの装いはどのようにしてつくることができるでしょうか?

ステップアップのワードローブ

ステップアップする時のワードローブとは?

「今がその時!」

たとえば…

50代 手話講師の女性

以前、ショッピングのアドバイスをした方から「カルチャーで手話を教えることになりました」と、その方の写真が入ったカルチャーの講座案内を頂きました。これはとても嬉しかった!ステップアップしたことを私に伝えてくれたのです。

50代の女性で、元々がお洒落でホスピタリティのある素敵な方でした。ずっと手話を勉強されていて、接客のお仕事でも時々使う機会はあったようですが、仕事を離れて自分の活動としてやって行くのには躊躇していたようなんです。何度かのオファーを断ってきたけれど、ついに登壇を決意したのです!この時の講座案内は大切に持っています。

体育会系40代のセラピストの女性

スポーツウェアーとジーンズがあればこと足りていたセラピストさん。体の痛みを優しくほぐしてくれます。仕事の打合せなどで人と会う機会が増えた。さて何を着よう?というときにショッピングとワードローブのアドバイスをしました。

「おしゃれってなかなか楽しいじゃないですか!」と、どんどんおしゃれに素敵になっていかれて、確かな技術とノウハウを他のセラピストさんにも伝えたいと、ご自身の成功のその先の目標に向けて邁進されています。

こんな「今がその時かな」という瞬間って、大人の女性にはありますよね。
そんな時に背中を押してくれるのが、ステップアップのワードローブ。今より少し背伸びをした、なりたい私の装いです。

なりたい私のワードローブ

「素敵な靴は女性を素敵な場所に連れて行ってくれる」と言いますが、今よりステップアップした装いもあなたを行きたい場所に連れて行ってくれます。

例えば、
今は子供も小さいし汚れても良い、家で洗えてカジュアルな装いで十分だったとしても、なりたいあなたが、ジャケットを着ておしゃれなカフェで人と打ち合わせをしているとしたら、動きやすいけれどきちんと感のあるニットジャケットを、今ワードローブに取り入れてみる。

するとそのジャケットが灯台になり、忙しい子育ての中でもあなたの行き先を照らしてくれます。

例えば、
現在百貨店ブランドで選んでいるジャケットを少しだけラグジュアリーなブランドから選んでみると、上質な素材と美しいシルエットは、あなたの心構えを相手にも伝えてくれます。

自分の個性の真ん中を知る

でも、あなたに調和した、あなたらしい魅力が表現できる装いでなければ、上質なジャケットがもったいない。

それがなかなか難しいのですよね。その難しい一番の理由は「自分を知らないから」
知っているようで知らないのが自分自身のことなんです。

無意識に行っている選択の積み重ねが、今のワードローブの中身、買い物の癖などをつくっています。

装いは自己表現

「なぜだか着ない洋服がたくさんある」
「いつも同じ感じになってしまうのよね」
たくさん頂くお悩みですが、どちらも私がかつてずっと抱いていた悩みでもあります。

母が洋服作りをしていて、小さい頃からファッション雑誌が絵本代わりでした。

ウェディングドレスを縫ってもらい、母のお手製から卒業した後は、たくさんショッピングの失敗をして、膨大な雑誌を読み、膨大な本も読み、たくさんセミナーに通い、スクールにも通い、私らしい、機能性だけではないわくわくするようなワードローブの構築を考え続けてきました。

そして自分のことだけでは飽きたらず、人のワードローブ構築のお手伝いをするようになりました。

さらに、元々芸術畑だった事もあり、映画を見たり、舞台芸術や絵画、音楽など美しいものにたくさんたくさん触れて、装いも他の芸術と同じ表現活動だと考えるようになりました。

「私はこういう人です」
「私はこういう事を世に伝えていきたい」
という「こと」を伝えるひとつの表現だと思うのです。

個性の真ん中

私は、寝食忘れるほどファッションが好きです。コーディネートを考え始めると飲まず食わずでトルソーと向き合っている時があります。

そんな時間とお金をワードローブに費やしてきた私がまず始めにお伝えしたいのは、「持って生まれた自分の個性を知ってほしい」ということです。
それがわかると真ん中がわかります。真ん中がわかるとぶれなくなります。迷いがなくなります。

冒頭にお伝えした手話講師の女性は、自分の個性の真ん中を知り、様々な場面で程よい味付けをして、バランスを取りファッションを楽しんでいます。

講座の時はその場にふさわしい、でもどこかに個性が光る装いをしているでしょう。何か教わるなら、自分をよく知っているこういう人から教わりたいと思いませんか?

自分の個性の真ん中がわかると、「いつも同じ感じ」に自信が持てるようになります。すると「いつも同じ感じ」がその人の個性になります。そういう意味ではマンネリで良いのです。

「自分が無意識に選でいる理由」がわかると、ショッピングのコントロールができるようになります。ひいてはワードローブも装いも戦略的に組み立てられるようになります。

主役はあなたの人柄と専門性、それを説得力を持って後押ししてくれるのがあなたに合った装いです。迷わず選んで余った時間やお金は、自分の専門性や好きなことに費やすことができます。

さあ、自分の個性の真ん中を知りましょう。

個性の真ん中とはなに?

個性の真ん中は生まれ持った個性のことです。

生まれ持った個性って?

生まれ持った個性とは、ボディカラー、身体と顔の特徴です。ひとりひとりが本当に違います。

肌がいきいきと見える色

人は持って生まれたボディカラーがあります。肌の色、髪の色、瞳の色などです。それによって肌がいきいきと見える色が違います。

例えば、鮮やかな美しいピンクが素晴らしく似合う人がいます。でも私がその色のワンピースを着たら、ピンクが歩いているみたいになってしまいます。
でも、深みのある茶色っぽい赤は、私の肌色を艶やかに見せてくれます。

スタイルアップする形や素材

人は生まれながらに筋肉や骨のつきかた、質感に特徴があります。
それによって、似合う装いの形、素材が変わってきます。

私の肉厚の身体でふわふわのシフォン素材に装飾満載のブラウスを着たら、間違いなく太って見えます。胸の下に切り返しが来るのも、上半身のボリュームを強調させます。スタイル良く見みえるということは、素敵の要素の一つなので、できるだけスタイルアップを目指したいですね。
そのために自分の骨格の特徴を知ります。

雰囲気にあったテイストや素材

でも、素敵の要素はそれだけではありません。その人の持っている雰囲気に合っていることがもうひとつ大きな素敵の要素です。それに関わるのが顔の特徴です。

顔つきはそれまで生きてきた人生の証。
「20歳の顔は自然からの贈り物、50歳の顔はあなたの功績」
シャネルの言葉です。顔は自分でつくっていくもの。

ただ人生を刻む前の基本の顔の形、パーツの形はそんなに大きく変わりません。私の丸顔も丸い目も急に長く細くはならないのです。その顔の特徴によって似合う素材やテイストが違います。顔の雰囲気に調和した装いは素敵に見えます。顔と身体の特徴が同じタイプの方もいれば、正反対のタイプもあります。

カテゴリー分けできない個性

私は顔と身体の特徴が正反対。身体には太って見えるシフォンのような柔らかい素材は、顔の雰囲気には似合うのです。

人それぞれ異なる個性はすっきりカテゴリー分けができません。でも、ある程度パターン化していないと迷ってしまいます。さて、どうしたら良いのでしょうか?

装いはバランス

「ファッションは建築。全体のバランスが重要なの」
これもシャネルの言葉。

バランス感覚

そうなんです。ある程度カテゴライズしたら、そのあとバランスを取るんですね。シフォンでもあまりふわふわしていないものを選んだり、ボリュームの出ない柔らかい素材を選んだり。色や身体と顔のそれぞれの個性がわかったら調和がとれるように調整します。このバランス感覚が大切。トップスとボトムスを着たらそれでおしまいではなく、そこからバランスを調整する着こなしが必要になります。

また、私は結構なダイエットをしたとき、似合う襟の形が少し変わってきました。
「絶対苦手なもの」というのはかわらないのですが、その時のサイズの増減でもバランスを取る必要が出てきます。

個性の真ん中のその先に

生まれ持った個性がわかったその先に、ステップアップのワードローブが見えてきます。個性の真ん中を軸にして見せたい自分、なりたい自分に寄せていきます。

そこでもバランス感覚が必要になります。何か違和感があるときはどこかバランスが良くない。人も違和感を感じているかもしれません。その違和感の原因がわかれば修正することができます。すると好感度が上がります。

美しいものは調和がとれています。その人の個性に合った装いは調和がとれていて美しい。個性が出発点なのでみんな同じということはあり得ません。

みなさまの素晴らしい専門性を効果的に後押ししてくれるステップアップのワードローブを構築して、自分のためにも世の中のためにも、ぜひ次の段階の景色を眺めてください!

まとめ

◇「人の前で話す機会が増えた」「わたし、次の段階に進んでいるな」と感じたら、自分の外見をどう見せたいかを真剣に考える。その効果は?

・ふつふつと自信がわいてくる
・「こんな人と仕事がしたい」「こんな人に習いたい」と思われる
・来てほしい人を引き寄せる効果がある
・その気になればすぐにでも実行できる
・想いが実現する

◇ステップアップのワードローブを構築するための第一歩
自分の個性の真ん中を知る

・ボディカラーの特徴でいきいきした肌を
・骨格の特徴からスタイルアップ効果を
・顔の特徴で雰囲気にあったテイストを

◇ステップアップのワードローブを構築するためのさらなる一歩
自分だけのバランスを知る

更にステップアップする!
ステップアップしましょう!!

大人のお洒落と暮らしをスタイリングするマチュアスタイリスト

黒滝伊都子

12ヶ月のワードローブ

~ワードローブの育て方~

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